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◆◆ 第 7 回 ◆◆ 『KAZUMA』くん の巻き

編集長〜、GROOVYの次の出演者、決まりましたよ〜。
 
あっそ。で?
 
いつもは留学生なんすけど、今回は社会人の方だそうですよ。
 
そうなん?で、何やってる人?
 
何でも、グラフィック・デザイナーらしいっす。
 
えっ!まじっすか!そりゃぁ、是非お友達になっておきたいのぉ。
 
何でですの?(またなんか良からぬことをたくらんどるな、この人。。。)
 
ウチのサイトのグラフィック、やってもらえんだろか、タダで。
 
(やっぱし。。。)



そんな訳で、GROOVYもいよいよ7回目。今回のゲストはGROOVY初の社会人、『KAZUMA』くんです。
さて、どんなお話しが聞けるのでしょうか。ワクワクします。




KAZUMAくんのまる秘データ

 KAZUMAくん
 東京都出身、25歳。グラフィック・デザイナー。
 東京の高校を卒業後、サンフランシスコのデザイン系大学で広告デザインを専攻。
 大学卒業後にハワイへ。有名サーフショップのデザイナーなどを経て現在に至る。
 趣味はサーフィン。
 
 

注:ピンク色の発言は編集部の脚注です。
   編 ・・・編集長    K・・・KAZUMAくん


『グラフィック・デザインは趣味でやってたんです』
編: KAZUMAくんはグラフィック・デザイナーってことだけど、主にどんなものをデザインしてるのかな?
K: デザイン系なら何でもやりますよ。小さいものでは名刺のデザインから始まって、Tシャツのデザインやステッカーのデザイン、企業のロゴ・デザインもやります。大きなものでは看板のデザインなんかもやってますね。
編: でも、KAZUMAくんが大学で専攻してた 『広告デザイン』 と今の仕事の 『グラフィック・デザイン』 って言うのは根本的に違うものなんでしょ?
K: デザイナーという職種を細分化していくと広告デザイナーとグラフィック・デザイナーではコンセプト的にかなり違ってきますよね。でも見てる人に一瞬でインパクトを与えると言う点では広告デザインもグラフィック・デザインも共通してる部分が多いんです。大学で勉強した広告デザインも今の仕事をやる上ですごく参考になってます。
編: そもそもグラフィック・デザイナーになったいきさつと言うのは?
K: 広告デザインを勉強するかたわら、趣味でグラフィック・デザインをやってたんです。それがいつの間にか本職になっちゃった、って感じですかね。
編: へー、そうだったんだ。ところで、KAZUMAくんはハワイに来てからどれくらいたつのかな?
K: 去年の9月中旬に来ましたから、丁度1年たったところです。
編: その前のハワイ歴って?
K: 小学校の頃に一度旅行で来ました。その後、サンフランからこちらに移る時にアパート探し、ってことで一度下見に来ましたけど、実はサーフィンばっかしてました(笑)。
編: って言うことは、KAZUMAくんの場合も自分のライフ・スタイルの中でサーフィンが占める割合って言うのは結構大きいのかな?
K: えぇ、千葉でサーフィンを始めて、サンフランにいる時も波を求めてLAやサンディエゴまで遠征してました。今は、サーフィンとデザインの仕事を融合させてお互いに好影響を与えあってる、って感じですね。


『死の縁を彷徨ってる時に。。。』
編: でもさ、サーフィンという面から言えばわざわざハワイでなくても良かったんじゃない?
K: いや、やっぱりハワイのノースの波に憧れてた、って言うのがありますね。世界中のトップ・プロが集まる冬のノースを見てみたい、って言う漠然とした憧れを持ってたんです。
編: で、ハワイに来ちゃったと。
K: 実は、まだサンフランにいる頃、車の事故で入院したことがあるんです。車が廃車になっちゃうほどの大事故で死の縁を彷徨ってた、っていうくらいの事故でした。そんな時、病院のベッドの上で突然、『ハワイのノースの波に乗りたいっ!』って思っちゃったんですよ。そんなことを考えてる場合じゃなかったんですけど(笑)。で、それからはもう、いてもたってもいられない気持ちでした。
編: KAZUMAくんの場合は、社会人としてハワイにやって来た、ってことなんだけどハワイに来た時点では就職とか決まってたの?
K: ハイ、最初はHICって言うサーフ・ショップにデザイナーとして入社したんです。(え、HICってアラモアナにある有名ショップじゃん!)
編: で、どうだった?
K: えぇ、回りのスタッフはみんなロコばっか、それもいいヤツばっかで、想像してた通りの『ハワイの職場!』って感じでしたね。でも、デザイナーとして入社したのに、気合が入りすぎてサーフボードを売りまくってしまって。会社の中でもサーフボードの販売って言う面での期待もかなりかけられるようになって来てしまったんです。で、『ん?何か違うぞ?』って感じでもっとデザインに集中できる環境に移ったほうが自分のためにはいいんじゃないかと。。。それから、別のサーフ・ショップに移ってデザインの仕事をさせて貰ったり、日本でも有名なショップのTシャツデザインをやらせてもらったり。今は、ハワイ・ベースのデザイン・ファームで働いてます。
編: サンフランの大学を卒業した時点で日本に帰って就職、って言う選択肢もあったんじゃない?ノースの波はバケーションでハワイに来た時に乗りゃいいんだしさ。
K: アメリカの大学を卒業すると1年間はトレーニングってことで働けるんです。アメリカが与えてくれた折角の機会を無駄にすることもないし、チャレンジしてみたいっていう気持も強かったですしね。
編: KAZUMAくんの場合は大学卒業してから1年以上経ってるよね?VISAはどうなってんの?
K: 今、働かせてもらってるデザイン・ファームでVISAを取ってもらいました。ラッキーですよねー。


『今では部屋にキッチンがあるんです!』
編: ところで、今までこのインタビューの出演者は留学生の人ばかりだったんだけど、社会人のKAZUMAくんの私生活、って言うのにも興味があるんだよねー。(えげつない質問への前振りやな。。。)
K: はぁ。
編: 早速だけど、ハワイで住むためのおウチってどうやって探しました?(と、こんな質問をしておいて。。。)
K: ホノルル・アドバタイザー(ハワイの朝刊紙のことね)のホームページで探しました。なかなかしっかりした賃貸情報が出てるんでオススメですよ。
編: へぇー。で、今はどの辺に住んでるのかな?(更に根掘り葉掘り聞き出して、と)
K: ワイキキのコンドミニアムに住んでます。部屋は18階なんで景色が最高です。角部屋なんでラナイから海とタウンの両方が一望できるんですよ。最高でしょ?
編: お家賃的にはどのくらいなんでしょ?(たたみかけるようにお金系の質問へ、と)
K: 1ベッドルーム(日本で言う1LDK)の部屋を彼女とシェアしてるんです。だから1人分の負担は月々$600弱です。ハワイに来たばかりの頃は、アラモアナ近くのボロ・アパートに住んでました。キッチンも付いてなくて結構キツかったんですけど、彼女ができてルームシェアができるようになったんで、晴れてワイキキのキッチン付高層コンドミニアムに住めるようになりました、ハイ。(キッチン付き、ってそれが普通やと思うんやけど。。。)
編: ハワイで生活していくにあたって必要な最低限のライン、ってどのくらいの金額になりますか?(って、やっぱり聞くのね、こういうことも。。。)
K: うーん、やっぱ、家賃やら食費なんかを含めて、かなり切り詰めても月々$1700くらいは欲しいところですね。
編: ところで、仕事がOFFの日の私生活ってどんな感じ?
K: やっぱりサーフィンですね。冬はノースに行きます。近場ではアラモアナのボウルズかダイアモンドヘッドのクリフスに入ることが多いです。あと、最近、料理にハマってんですよね。自分の部屋にキッチンがあるって最高です!ジャンルを問わずどんなものでも作りますよ。チゲ鍋やユッケジャンとかの韓国料理もよく作りますし、パスタやお好み焼きも。とにかくなんでも作っちゃいますね。


『ハワイに来て、、、やっぱり良かった。。。』
編: ハワイに来て1年がたったわけだけど、ハワイの嫌なところ、って言うのも目に付くようになってきたんじゃない?
K: うーん、取り立ててこれが嫌っ!ってことは余りないですけど 『知り合いの知り合いはみな知り合い』 みたいな空気があって、ちょっと疲れることがありますね。それはそれでいい事でもあるんですけど。
編: それは日本人社会が、ってこと?
K: えぇ。アラモアナに住んでいた頃は日本人との接触も余りなかったんですが、ワイキキに移ってからは特にそういう風に感じることが多くなりました。来たばかりの頃は、サーフィンとデザインの仕事だけに集中したい、って気持ちが強くて、敢えてワイキキには近づかないようにしてたんです。サーフィンする時も決してワイキキのポイントには入らなかったし。でも、波乗り関係の友達なんかも増えてきて、『今日はワイキキに入ろうぜ』とか言われちゃうと断れないですし、いつしかワイキキにどんどん近づいて来てしまって、今ではワイキキに住んじゃってます(笑)。
編: じゃ今はワイキキ生活にも満足してると。
K: そうですね。最初の頃はワイキキを避けて、日本人社会を避けて。でも所詮は時間の問題だったような気がします。日本人である以上は避けようとして避けられない宿命みたいなもんですかね。振り返ってみれば、最初はサーフィンと仕事のために、っていう気負いもあったんだと思います。でも1年経ってそんな気負いもなくなって、今は日本人であることのメリットを充分活用させてもらってます(笑)。
(サーフィン中のKAZUMAくん)
編: ハワイの嫌なところ、って訳じゃないけどハワイに来たばかりの頃の話しで『こりゃ困った!』ってとこは何かあるかな?
K: 大規模な本屋さんが少なくて、これは今でも困ってます。カリフォルニアにいた頃は紀伊国屋とかあったし、地元の本屋さんもかなり大きなブック・ストアがあったんですけどハワイは日系の書店が小規模ですよね。デザインの本とか専門的な本を買いたくてもなかなか手に入れることができないのが悩みですね。
編: 今度は逆の質問なんだけど、KAZUMAくんの場合は、大学を卒業した時点で、サンフランに残る、日本へ帰る、ハワイへ行く、って言う選択肢があったわけで、その中から『ハワイへ行くっ!』ってことを選んだわけでしょ?今考えてみてやっぱり『ハワイに来て良かった!』って思える?
K: はい、そりゃもう。まず、ハワイという環境がサーフィンとデザインって言う僕のライフ・スタイルにものすごく合ってますし、新しい場所で新しい生活を始めることは、色々な新しい人たちに出会える、ってことですし。仕事をしていく上でもいい刺激が得られてると思います。あとは、ハワイの時間の流れ方がすごく気に入ってます。自分のペースを守れるっていうか。
編: じゃ、最後にKAZUMAくんの今後の抱負とか聞かせてくれる?
K: 仕事のことでも、私生活の上でも色んなことをどんどん吸収して、自分を高める努力をして行きたいです。デザインもサーフィンも、もっともっと上を目指したいんです。そのための努力は惜しみません。数年後、自分がどこで生活しているかは分かりませんが、どこにいたとしてもこのポリシーを持ち続けていたいと思います。






今回出演してくれたKAZUMAくんに『○○ならどこ?』っていうアンケートにご協力いただきました。

Q1> 服を買うならどこ?
A1 > ワイキキのMARQET。DFSの向かいです。今後の展開が楽しみなSHOPです。

Q2> 海パンを買うならどこ?
A2 > アラモアナのHIC。

Q3> 日用雑貨を買うならどこ?
A3 > ダイエー。週に2回は行きますね。

Q4> 美味しい食事をするならどこ?
A4 > タワー・レコード向かいのソゴンドン。スパイシーなチゲ鍋がたまらないっす。

Q5> 和食を食べに行くならどこ?
A5 > ワード・ウェア・ハウスの弁慶のプレート・ランチ。

Q6> ファースフードならどこ?
A6 > ジャッキン。

Q7> お茶しにいくならどこ?
A7 > やっぱスタバ。アイス・コーヒーは毎日飲んでます。

Q8> 遊びに行くならどこ?
A8 > クラブ。ワイキキのメイズによく行きましたが、この前閉店になっちゃいました。残念です。
    メイズが閉まってからは、パイプライン・カフェ、ザンザ・バー、ボルケーノ・カフェかな。


Q9> ブラブラするならどこ?
A9 > 最近じゃ、ワイキキ。

Q10> お奨めのHOT SPOTってどこ?
A10 > ノースショア(ハレイワ・タウン)。ワイキキとは違ったハワイが見れます。知ってる人に余り
     会わないし、プライバシーがありますね。近場ではダイアモンドヘッドもオススメです。崖の
     上から見る海が最高です。

【インタビュー後記】
将来有望な若手グラフィック・デザイナー、KAZUMAくんのインタビューをお届けしました。このKAZUMAくん、留学したばかりの頃は英語もまるでダメで、『NICE TO MEET YOU.から始めました』って笑ってました。でも自分の夢のために飛び立つ勇気をもった素晴らしい青年です。仕事のこと、サーフィンのこと、自分の将来のこと、ホントにしっかり考えてて、聞き手側もたくさんの刺激を受けることができました。いつか、そう遠くない将来、KAZUMAくんteam-alohaのコラボでなんかやってみたいですね。そん時はタダでお願い。(コラコラ)

インタビュー場所: DAVE & BUSTER'S / 1030 Auahi Street, Honolulu, HI 96814 電話 (808)589-2215


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