バックナンバー
 
◆◆ 第 13 回 ◆◆ 『あきひろ』くん の巻き

へんしゅーちょー、Yooyohさんから次のご紹介きてますけど。。。
 
よっしゃ、今回はどんな人なん?
 
Yooyohさんに引き続き、ハワイ大学の大学院生の方ですわ。
 
おっしゃ、んじゃま、どっかレストランの予約しといてな。
 
それが。。。今回はですね、日本国政府からの国費留学生なんですわ。んだもんで、『ランチを含め、一切の報酬の類いはご辞退申し上げます』ってメールが来てますけど。。。
 
えっ!なんでやの?ランチって報酬なん?
 
いや、『とにかく国家公務員なんで』 ってことやと思いますけど。。。
 
そりゃまた律儀なこって。
 
きっと、ゆくゆく 『ランチおごったんやから、なんか便宜はかってぇーなっ!』 とかへんしゅーちょーに言われるのを恐れているのでは。。。
 
そんなこと、ゆーわけないやろ。。。
 
(いいそうだし。。。)



Yooyohさんからのご紹介、『あきひろくん』 のインタビューをお届けします。『あきひろくん』 もハワイ大学に通う大学院生です。それも国費留学生!国費留学生のインタビューって恐らく業界初の試みでは?と興奮気味の編集長。インタビューの楽しみの1つである 『いっしょにランチ』 はおあずけとなったものの、『業界初!』 に編集長もそんなことは忘れてお話を伺ってきました。CHECK IT OUT!




あきひろくんのまる秘データ

  あきひろくん
熊本県出身、29歳。
日本で数学の修士号を取得後、某省に入省。人事院の制度を利用して、ハワイ大学大学院に留学。経済学専攻。

趣味はスポーツ観戦、ホームページ作成、お酒に麻雀と多岐。
 
 


注:ピンク色の発言は編集部の脚注です。
   編 ・・・編集長    あ ・・・あきひろくん


『2年間で修士号を取るのが使命です!』
編: 国費留学生ってお会いするのはもちろん初めてなんですが、システムそのものもよく知らないんです。で、肩書きというか身分というか、その辺はどーなってるんでしょーか?
あ: 身分という点では、国家公務員でありながらハワイ大学の大学院生という2つの身分になります。僕は、ある省に入省したのちに国家公務員の人事を司る人事院という役所の制度を利用して留学しているんです。
編: その制度そのものについて少しご説明いただけますか?
あ: ハイ。これは、各省庁の留学を希望する職員を、試験や面接などの選考過程を経て海外の大学院に派遣する制度です。応募にあたっては、勤務年数や職制による制限などもあるんですよ。
編: じゃあ、希望すれば誰でも留学できる、というわけではないんですね?(そんなん、当たり前やろ。。。)
あ: そうです。人事院に応募してからすぐTOEFL(外国人がアメリカの大学に留学するのに必要な英語テスト)を受験しなくてはなりません。まず、この試験で人事院が定める基準点を超えるのが最初の関門です。受験のチャンスは3回あるんですが、この3回のうちに基準点を突破すればOKです。TOEFLに合格すると人事院の面接を受けることになります。日本語と英語両方での面接にパスすれば人事院の選考に合格です。でも、これに合格すれば晴れて留学、っていう訳でもないんです。その後、留学先の大学院に自力で合格しなくてはならないんです。
編: 人事院の選考をクリアしてもすぐに留学できるわけではないと。。。
あ: 実はそうなんです。大学院から入学許可を貰うのが最大の難関だったりします(笑)。で、大学院からOKが貰えれば、次にVISAの手配というステップになりますね。
編: 一般の留学生は 『Fビザ』 というビザで留学している方が多いようですが、国費留学生の場合もやっぱり 『Fビザ』 なんでしょうか?
あ: 僕はビザの種類自体についてはあまり詳しくないんですが、僕の持っているビザは 『Jビザ』 というビザです。
編: ビザの申請は自分でするんですか?それともお役所の方でやってくれるんですか?
あ: 基本的には自分で申請することになりますが、申請用紙の記入方法など所属省庁や人事院のサポートもあります。一般的にはビザ発給の際にアメリカ大使館で面接があるように聞いていますが、僕の場合は公用旅券なので面接は免除されました。
編: 公用旅券?
あ: はい。公務員が公用で出張する際に持つパスポートのことです。で、公用旅券というのが厳しいんですよね、これが。というのは、一度でも日本に帰国したら即失効してしまうんですよ。
編: ということは、夏休みや年末年始にも帰国は許されない?
あ: そうなんです。僕らは、国のお金、つまりは国民の皆さんの税金を使って留学させてもらってる訳ですから、休暇で帰国なんて贅沢は言ってられません。留学期間も2年限定です。この2年の間で、なるべく多くのことを吸収して修士号を取って帰国する、というのが僕らの使命です。


『ハワイの良さは気候の良さ!』
編: 国家公務員になって、その後 『留学したい!』 って思うようになったきっかけというのは?
あ: とある業務をしていた時に、『もっと効率よく、かつ行政を横断的に行う方法があるのでは?』 と思う出来事がありました。そのことをきっかけにして、海外でもっと勉強することによって日本の行政に役立つような仕組みを作れるんじゃないか、と思うようになったんです。
編: あきひろくんの場合は経済学の大学院ということですが、学ぶ分野については自分の希望が認められるんですか?それとも所属する省や人事院の意向で決定されるんですか?
あ: 基本的には自分の希望を言うことができます。もちろん、その希望分野と自分の業務との関連性が認められればの話ですが。
編: 留学先としてハワイ大学を選択したのには何か特別な理由があったんですか?
あ: 僕の場合は、さきほどもお話ししたように2年間でなるべく多くのことを吸収して経済学の修士号を取ることが目的ですので、ハワイ大学でなくてはならない理由は特にありませんでした。ですが、経済学の修士課程のある大学という条件で探すと、全米でもあまりないんですよ。ハワイ大学には経済学修士課程がありましたし、たまたま僕の周りにハワイ大学に留学経験のある方もいらして、いろいろとお話も聞けたので、ハワイ大学に願書を提出した訳です。
編: というと、留学前のハワイ経験は?
あ: いや、これが初ハワイです(笑)。
編: 2年間の期間限定、というお話でしたが留学してからどれくらい経つんですか?
あ: こちらへ来たのが2003年8月ですから、もう1年が過ぎてしまいました。
編: で、実際にハワイに来てみてよかったな、って思える点はありますか?
あ: それは、何と言っても気候の良さ!ですね。それほど暑くもなく、湿気が少なくて過ごしやすいです。僕は、熊本出身なんで、暑さ対策はバッチリだったんですが、実際に来てみると想像していたよりずっと過ごしやすいことが分かりました。


『大学の寮で生活してます!』
編: ところで、あきひろくんの場合は国費留学生ってことですけど、学費とかは免除なんですか?
あ: いえいえ、国費留学生だからと言って特別扱いされる訳ではありません。学費もちゃんと払ってます。
編: で、大学院というとおいくらくらいかかるもんなんでしょ?(いよいよやな。。。)
あ: あー、これですねー、根掘り葉掘りお金のことを聞き出す有名なインタビューって(笑)。(バレとるやん。。。)
学費は、学期ごとに支払うのですが1学期で約2,300ドルになります。1年は2学期ありますから年間では4,600ドル程度になりますね。
編: お住まいなんかはどんな感じになってるんでしょーか?
あ: 更にツッこんで来ますねー!。最初の1週間だけはホテル住まいだったんですが、その後はずっと大学の寮にいます。1人部屋ですがかなり狭いです。キッチン、トイレ、シャワーは共同です。あ、家賃も言うんですよね?家賃は月々500ドルくらいです。(意外とフランクな人やね、あきひろくん。。。)
編: 電話代やケーブルTV代は?
あ: 電話は部屋に備え付けられています。市内通話ならいくら使っても無料なんです。TVも持ってはいますが、ケーブルは見られません(笑)。あと、この寮の良いところは、寮内にLANが敷かれていてイーサネット環境でインターネットに接続し放題ってところかな(笑)。
編: へぇー、色んな物が備え付けられてるんですねー。他にはどんな物があるんですか?
あ: あとは、ベッドに机、扇風機くらいですかね。エアコンはありません。最初来たころは 『エアコンなしじゃ辛いなぁ』 と思っていたんですが窓を開けてれば涼しい風も入ってくるし、全然問題ありませんでした。
編: その他、普段の生活で必要なお金って?(お金系の話題は尽きることを知りません。。。)
あ: 食事は大学のミールプランっていうのを買ってますし、それ以外には教科書代とちょこっとしたお小遣いくらいでお金を使う場面ってそれほどないですよね。
編: え、ミールプランって何ですか?
あ: 大学内のカフェテリアで1週間に14食まで食べれる定期券みたいなものです。朝、昼、晩の中から都合にあわせて14食まで食べれるんです。4か月分弱の分を一括で支払うんですが、1,100ドルくらいです。


『留学で学んだことを活かして。。。』
編: 趣味にホームページ作成、というのがありましたがこれは?
あ: いや、ホントに趣味でやってるんですが、自分の日記をホームページ上で公開してるんです。日本にいる時からやってるんですが、ハワイに来てからは英語で日記を書くようにしました。
【あきひろくんの日記サイトは、こちら >>> http://atamura.hp.infoseek.co.jp/index.html】
編: 毎日ですか?
あ: 毎日ではないですけど、なるべく頻繁に。英語の勉強も兼ねてやってます。
編: ハワイで実際に生活してみて、失敗談とか困った事件とかってあります?
あ: 大学のキャンパスが広いんで最初は迷子になりました(笑)。日本の大学って、○号館とか○棟とか建物に比較的場所を推測しやすい名前になっていると思うんです。こっちの大学は、ビルに人名がついてたりするんでビル名を聞いただけじゃどこにあるのかサッパリわかりませんよねー。最初の頃はキャンパス・マップが必需品でした(笑)。あとは、他人との距離感が日本とは違うんでその辺に慣れるのにちょっと苦労しました。
編: 他人との距離感、というと?
あ: 日本では、他人に時間を聞く時は、『すみません、今何時ですか?』 って聞きますよね。こっちでは、見ず知らずの他人が、それもすれ違いざまに 『あ、今何時?』 見たいなノリで聞いてくるんですよ。授業中に僕の隣に座っていた見ず知らずの学生に突然、腕をつかまれたこともありました。何事かと思ったら、僕の時計を見てるんです。『今何時?』 って聞いてくれればいいのに、何も言わずに他人の時計を見たかと思うと彼はまた平然と授業を受けていました(笑)。その辺の距離感に最初はちょっと戸惑いましたね。
編: ハワイの嫌なところというと?
あ: 敢えて言うなら大きな本屋さんがないところかな。教科書を揃えるのにも大きな本屋さんがないので amazon.com で買ったりしなくてはならない点が不満ですね。あと、コンピューター・ショップが少ないところですかね。
編: ところで、オフの日や休日ってどんな風に過ごされてるんですか?
あ: ハワイに来てからというもの、運動不足気味なんでなるべくビーチで泳ぐようにしています。アラモアナのビーチは波も穏やかなので泳ぐのにも丁度いいですよ。
編: 最後になりますが、あきひろくんの今後の予定とか帰国後のことなんかを教えていただけますか?
あ: 僕の場合、当然のことですが役所へ復帰することが義務付けられています。復帰後にどんな部署に配属されるかは分かりません。でも、どの部署であっても今回の留学で吸収したことを最大限活かしていきたいと思っています。






今回出演してくれたあきひろくんに『○○ならどこ?』っていうアンケートにご協力いただきました。

Q1> 服を買うならどこ?
A1> 特に決めてはいませんがアラモアナの 『シアーズ』 で買うことが多いかな。

Q2> 水着を買うならどこ?
A2> ワイキキの 『ABC STORE』 で買いました。

Q3> 日用雑貨を買うならどこ?
A3> 『STAR MARKET』。大学からも近いんです。

Q4> 美味しい食事をするならどこ?
A4> ハワイ料理なら 『WILLOWS』。タイ料理の 『KEO'S』 も好きです。

Q5> 和食を食べに行くならどこ?
A5> うどんの 『山源』!。オススメは天ぷら定食!

Q6> ファースフードならどこ?
A6> うーん、食べないですね。。。

Q7> お茶しにいくならどこ?
A7> 『STARBUCKS』 かなぁ。

Q8> 遊びに行くならどこ?
A8> 大学の近くの 『MAGOO'S』。学生向けの飲み屋さんです。UHの学生の溜まり場といえばココ!

Q9> ブラブラするならどこ?
A9> 『ワイキキ』 周辺。ワイキキまでは自転車で行きます。ただし、ワイキキ内は自転車禁止なので近くに駐輪してから。

Q10> お奨めのHOT SPOTってどこ?
A10> ワイマナロの 『BELLOW'S BEACH』。BBQとかしながらパーティーするには最適です!

【インタビュー後記】
今回は、国費留学生 あきひろくん のインタビューをお届けしました。初めての国費留学生との対面にちょっとだけ緊張しましたが、とても気さくで色んなお話を聞かせていただきました。『国民の皆さんのために!』 という熱い大志を持った熱い男でした。あんたんこは、自分勝手に 『お役所の人=堅い感じ』 という印象を持っていましたが認識を改めますです。ハワイに限らず、海外には日本と比べて良い点、悪い点がありますが あきひろくん のような若くて熱いお役人さんがどんどん海外へ出て、日本にはないような良い点を吸収してもらうのはとても有意義なことだと思います。あきひろくん も日本へ戻ったら必ずやハワイで学んだことを活かしてより良い社会システム作りに貢献してくれるものと信じています!

インタビュー場所: ハワイ大学内カフェテリア


▲ページトップに戻る
HOME